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自営業者、会社

自己破産とリース物件 2012年06月07日

テーマ:自営業者、会社

 先回の町工場の破産の続きです。

 自営業者の破産特有の問題として、リース物件の返還があります。自営業者は事業に必要な機械や什器をリースしていることが多いです。破産するのであればもちろんリース料の支払いを停止しますので、リース会社に債権届出書を提出してもらうとともに、リース物件の返還の打ち合わせをします。普通はリース会社の取引業者に物件を回収しに来てもらいます。そして返還後、リース会社から受領書をもらい、裁判所に提出します。ただ物件の価値が低く、リース会社が回収するとむしろコスト倒れになるような場合は、リース会社がリース物件の所有権を放棄することもあります。この場合は物件を返還する必要がありません。

 以上が通常の場合ですが、今回のように事業を第三者が継続するような場合は、その第三者がリース物件を買い取って、そのまま使用することも可能です。その場合は買取価格の打診をすることになります。

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