テーマ:社会福祉
10月8日のハートネットTV「動き出した生活困窮者支援」を見ました。先の国会で廃案になり、次の国会に提出が予定されている生活困窮者自立支援法案に対する賛成意見と反対意見をともに紹介するという内容でした。
賛成する意見は、いったん生活保護を受給するとそこから抜け出すのはたいへんである一方、今まで生活保護に至る前の支援策(第2のセーフティネット)がなかったという認識から、生活困窮者自立支援法を評価する考え方です。これに対し、生活困窮者自立支援法は生活保護を抑制することが目的であり、「水際作戦」に利用され、本来、生活保護を受給すべき人が受けられなくなくなるとして、これに反対する意見もあります。
私自身はまだ迷っていますが、番組の最後の「生活保護に消極的な自治体は、生活困窮者自立支援法ができようができまいが水際作戦をするものだ」という湯浅誠さんの意見に説得力を感じました。そう考えれば、懸念はあるがまずはやってみてはどうかということになります。
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