テーマ:社会福祉
私が「社会福祉の介護保険化」ということばを知ったのは、鹿児島大学法科大学院の伊藤周平教授の一連の著作からです。それはこのような内容です。
従来の社会福祉は、①施設補助(現物給付)方式、②市町村を通した入所・利用、③応能負担という特徴があったが、2000(平成12)年から施行された介護保険法により、高齢者福祉は①利用者補助(現金給付)方式、②直接契約による入所・利用、③応益負担に転換した。
この介護保険法をモデルにして、障害者福祉の分野で2006(平成18)年から障害者自立支援法が施行された。
そして児童福祉を介護保険や障害者自立支援法と同じ仕組みに転換しようとするのが、現在、国会に提出されている「子ども・子育て新システム」法案である。
このような高齢者福祉、障害者福祉、児童福祉に共通する「社会福祉の介護保険化」という説明はとても新鮮でした。このように考えると、政府がいったんは障害者自立支援法の廃止を約束しながら、それを反故にしようとした理由もよくわかります。障害者自立支援法の廃止と「子ども・子育て新システム」の制定は、理念として矛盾するからです。
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